「北京晨報」によると、首都鋼鉄集団の朱継民董事長は13日、 2008年の鉄鉱石価格は今年並みの水準で推移するとの見通しを明らかにした。鉄鉱石の需給が均衡し、新たな鉱山の操業開始が相次ぐことが理由。国内の主要鉄鋼メーカーも同様の見方で一致しており、各社の鉄鉱石調達価格交渉の目安となりそうだ。鉄鉱石価格が 5~15 %上昇すると予測した外国の投資会社の予測に反論した格好だ。
朱董事長によると、中国の鉄鉱石自給率は 45~50 %で、残りは輸入で賄っている。輸入はスポット輸入と長期契約による輸入がある。
鉄鉱石の供給が不足する状況は確かに存在するが、朱董事長は「国内の鉄鉱石資源は不足しておらず、近年の鉄鋼増産ペースが速すぎただけだ。鉄鉱石の採掘能力が需要に追いつかなかったため、一時的に供給不足が起きた」と説明した。
「人民網日本語版」2007年8月14日