商務部の王新培報道官は10日夜、記者会見において、米国玩具大手マテル(Mattel)が、鉛を含む塗料の過度の使用を理由に中国製玩具の大規模な自主回収を行うと発表した。国家品質監督検験検疫総局(国家質検総局)等関係部門はこのことを受けて緊急に調査チームを設立、現時点ですでに事件の状況を基本的に把握している。調査チームは、今回鉛の含有量が規定値を超えたため回収された玩具を生産した中国企業に対し、該当製品の輸出を禁止させ、改善を命令した。刑事責任に関しては現在公安部門が調査している。今回の対応で、中国政府は製品品質に対して適格で公正な対応をしており、高度な責任を負っていることを示している。
王新培報道官によれば、輸出玩具の品質が市場の要求基準を満たすことを保証するために、中国政府は常に輸出玩具の品質管理制度を改善しており、同時に玩具メーカーも常に製品の品質と管理レベルの改善を行っている。現時点で、全国で約3000社の玩具メーカーが輸出品質許可証を保有している。2007年6月1日から中国政府は児童用車、電気玩具、弾丸玩具、金属玩具、ドール、プラスチック式玩具の6種の玩具に対し強制的製品認証(CCC認証)を実施しており。玩具の品質・安全を保証している。
指摘するべきことは、ほとんどの中国製玩具は、輸出先企業の要求する設計、技術、品質基準に基づいて生産されており、加工貿易が全体の58%を占めるということだ。関係諸外国の政府機関と玩具業界の交流と協力を強化し、共に努力し、玩具の品質管理体系を改善し、消費者の安全を守り、貿易の発展を促進していくべきだと言える。
「人民網日本語版」2007年8月12日