中国身体障害者連合会の王新憲・副主席によると、各級人民政府は近年、一連の優遇政策と保護措置を打ち出し、身体障害者の「バリアフリー」雇用の実現に向けて、プラスの環境整備を進めている。だが、身体障害者の雇用は、なお多くの困難と問題に直面している。
まず、都市部の求職者数は年2400万人以上の状況が今後数年続く。就業年齢に達し、就業の能力と意思のある身体障害者は現在800万人おり、毎年30万人前後が新たに増える。これが身体障害者の雇用事業に、きわめて大きな試練をもたらしている。
次に、学歴・職業技能・就業競争力の全体的な低さも、身体障害者の完全な雇用に影を落としている重要な要因だ。
第3に、身体障害者の就業数の面でも質の面でも恵まれず、なお不合理な構造が残っている。雇用促進事業の一層の整備が待たれる。
第4に、身体障害者の雇用に対する古い観念や認識が今なお残り、差別、軽視、さらには平等な就業の権利を侵害する事件も時折発生している。
「人民網日本語版」2007年8月27日