中国では経済の急速な発展に伴い、資源の問題が経済の持続的成長を制約するボトルネックとしてますます注目を集めている。26日に第10回全国人民代表大会常務委員会・第29回会議に提出され、審議がスタートした循環型経済をめぐる法律の草案では、一連の経済的手段を活用して循環型経済の発展を奨励し、資源問題の解決をはかることが規定されている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

一連の経済的手段には

▽循環型経済の発展に向けた専用資金の確保

▽循環型経済の重要な科学技術研究プロジェクトに対する財政的支持の実施

▽循環型経済の発展促進活動に対する税収面の優遇政策の実施

▽循環型経済関連プロジェクトに対する優先投資の実施

▽循環型経済の発展にプラスとなる価格・料金などの政策措置の実施――などが含まれる。

今回提出された草案では、国務院と各省・自治区・直轄市政府が循環型経済の発展に向けて、専用資金を確保し、研究開発や関連技術・製品のプロモーション活動とその普及活動を支援し、重大プロジェクトの実施や関連情報サービスの発展をバックアップするとの方針が明確に打ち出されている。

また、同草案では、循環型経済の発展を促進させる産業活動に向け、税収面での優遇措置をとり、省エネ・節水・節材など先進的技術や設備の輸入について、税収面で奨励措置を実施し、生産プロセスでエネルギーの消耗が高く、汚染が高い製品の輸出については制限措置を実施すると規定した。

「人民網日本語版」2007年8月27日