国務院新聞弁公室は27日午前、記者会見を開き、国家質量監督検験検疫総局(品質監督検査検疫総局)の李長江局長が、中国政府の製品品質と食品安全の向上、強化に関する措置の状況について説明し、記者団の質問に答えた。チャイナネットが伝えた。
記者:米国やその他一部の国家が数百万個の中国製品の回収を決めたが、こうした行為は中国の輸出や中国国内の生産に一定の影響を与えるか。
李:米消費者安全委員会(CPSC)はこのほど、米マテル社が数回にわたり米国と全世界で中国製玩具2020万個の回収を決めたと公表した。ここで2つの数字を示したい。第一に2020万個のうち、米国側の設計要求、米国の輸入商社の要求に基づき生産された製品は85%を占める。これらの玩具を直接見たが、設計上重大な問題が存在していると思う。これら製品は児童の危険な事故を招きやすいため、どの国であっても回収するだろう。鉛の含有量が米国の要求に合致しない玩具は回収対象製品の15%にすぎない。ここで問いかけたいが、中国の生産企業がしかるべき責任を取ると同時に、米国の輸入商社、設計会社はどんな責任を取るべきなのか。
第二に、2006年に中国が世界各国に輸出した玩具は220億個に上る。これは中国製玩具の大多数が輸入国の安全基準に合致していることと、世界各国の子供たちに歓迎されていることを説明している。国家統計局による公式統計によれば、今年上半期の中国の輸出は前年同期比27.6%の伸びを示し、輸出額は5467億元に達した。このうち、米国向けは17.8%、欧州向けは30.2%、日本向けは11.3%、東南アジア向けは32.8 %それぞれ伸びた。これら数字は中国製品が世界各国、世界の多くの消費者に歓迎されていることを十分に物語っていると考える。
「人民網日本語版」2007年8月28日