アジア太平洋経済協力会議(APEC)高級実務者会合のスペンサー議長はシドニーで3日、APEC加盟国は世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の迅速な進展を、一致して支持すると発表した。
スペンサー議長は高級実務者会合後の記者会見で、ドーハ・ラウンドが同日ジュネーブで開催されることに言及し、「時間は非常に差し迫っており、今後数週間は特に重要だ。各加盟国は交渉の迅速な進展、最終段階への順調な移行に努めるべきだ」と述べた。
ドーハ・ラウンドとは、WTO加盟国間の多角的貿易交渉を指す。2001年11月、WTOはカタールの首都ドーハで第4回閣僚級会議を開き、新多角的貿易交渉をスタートした。農業問題での深刻な対立により、昨年7月にいったん中止を発表したが、今年2月になってジュネーブで再開した。
高級実務者会合では、「地域経済の統合」「人類の安全」「APEC機構改革」など、閣僚級会議と非公式首脳会議に間もなく提示する議題に関する話し合いも行われた。
「人民網日本語版」2007年9月4日