米国コンサルタント会社・マッキンゼー社がこのほど発表した個人向け金融サービスに関する最新の調査結果によると、中国の新興富裕層の投資やローンに対する態度は、アジアの先進国・先進地域の富裕層とほぼ変わりがない。年収5万ドル以上の中国富裕層は、香港やシンガポールの富裕層と同じく、投資リスク引き受けやローン利用に意欲をもっているという。「中国経済時報」が伝えた。
中国の富裕層は急速に増加している。増加率は毎年15%を超え、すでに150万人を突破した。
同調査は、2007年にアジア12市場の消費者1万3千人を対象に面接方式で行われた。中国では15省・16都市のさまざまな階層の消費者のべ4178人が対象となった。
中国人の多くは依然としてローンを好まず、回答者の51%が「ローンは危険」との見方を示したが、高所得層はローンへの意欲をますます高めている。富裕層の回答者でローンは生活の質を高めるとした人の割合は、中国が31%だったのに対し、香港は17%だった。
中国の富裕層はアジアの先進国・先進地域の同階層の消費者よりも投資リスクを引き受けることへの意欲が高く、富裕層の回答者でハイリスク・ハイリターンを希望するとした人の割合は、中国が41%だったのに対し、香港は37%、シンガポールは24%だった。
「人民網日本語版」2007年9月4日