ワシントンで、中米消費品安全に関する共同声明に調印する中国国家品質監督検査検疫総局の魏伝忠副局長(右)と米国消費品安全委員会執行主席のナンシー・ノード女史(左)
11日開催された第2回中米消費品安全会議で、中国側は今後、玩具生産メーカーによる鉛含有ペンキの使用を禁止することを表明した。
中国国家品質監督検査検疫総局の魏伝忠副局長が率いる中国側代表団と米国消費品安全委員会(CPSC)のナンシー・ノード執行主席を代表とする米国代表団は11日、ワシントンで製品の安全問題について協議し、中米消費品安全関連の取り決めに調印した。
同会議は2年に一回開催されることになっており、双方の製品の品質安全における交流と協力の強化が目的である。第1回会議は2005年に北京で開催された。
双方の合意事項には、中国が直ちに総合的な計画の策定・実施に取り組み、米国向輸出玩具製品における鉛含有ペンキの使用をなくすことが含まれている。米国側はこれに協力する。双方は計画実施後12カ月以内に、当該計画の有効性に対して評価を行うことになっている。
ここ数カ月、玩具の鉛含有ペンキ使用問題は、すでに何度も中国玩具リコールの原因となっている。
双方はまた、玩具、花火、タバコ用ライターおよび電気製品など4種類の製品の安全について協力を強化することで一致している。
中国品質監督検査総局は輸出製品に対して品質管理を強化するとともに、問題製品の調査について米国消費品安全委員会に情報提供を行う。米国側は中国の関係部門責任者や業界関係者のために、米国の監督・管理制度に関する研修を行う。同時に、米国側は自国の輸入業者に対して製品設計、製品の使用に関する説明および米国の監督・管理関連の規定・基準の通達などの面で、徹底的な評価を行う。
ノード女史は、これらの計画は米中両国が製品品質の向上において「大きな進展」があったことを意味しており、「これは中国政府からの重要なメッセージであり、米国消費品安全委員会との協力へを高度に重視していることの現われである」と語った。
魏伝忠副局長は会議で、中国は製品の安全問題を高度に重視しており、すでに全国製品品質・食品安全会議の開催や製品品質・食品安全指導チームの設立などを含めた一連の措置をとっていることを強調した。
魏伝忠副局長はまた、関連問題についても説明を行った。彼は、一部中国製造玩具のリコールは、多様な原因によるもので、個別のメーカーが生産過程で鉛含有基準を超えたペンキを使用したこと以外に、米国の輸入業者の設計ミスも主な原因である。それ以外にも、製品リコールの多くは、両国の品質基準の違いによるものだと語った。
これまでに、リコールされた中国玩具は約2200万件であるが、これは中国が毎年海外に輸出している玩具製品の千分の一に過ぎず、圧倒的多数の中国玩具は品質面での要求をクリアしている。合致している。同時に、リコールされた玩具の中では、ペンキの鉛含有量が基準を超えたのはわずか15%であった、と魏伝忠副局長は語った。
「チャイナネット」2007年9月13日