商務部外資司の潘碧霊副司長は、「近年、中国のマクロ経済が持続的に好転し、外国企業の投資環境が改善している。こうした点から見て、中国は世界で最も投資先として魅力がある国で、外資による投資は今後も増えるだろう」と指摘した。
2005年7月、中国は人民元為替レート形成システムに対する改革を開始した。その後、人民元為替レートは穏やかに上昇している。厦門(アモイ)大学の李非教授は「人民元の上昇は外国資本を含む国外のホットマネーの中国への流入を促し、中国の外国直接投資(FDI)導入額は持続的に増加する。FDIの増加は外貨準備の増加につながる」と指摘した。
中信資本の張渺総経理は、プライベート・エクイティー・ファンドを中心とするM&A(企業の合併・買収)が中国へのFDIの新たな主力になるとみている。中国は既にプライベート・エクイティー・ファンドによる最も活発な投資先となっている。今年第1四半期には、中国に投資するアジア向けプライベート・エクイティー・ファンドの資金調達額が75億6400万ドルに達し、前年同期に比べ329.5%増えた。
「人民網日本語版」2007年9月14日