特集:中国製品の品質と安全性
国家環境保護総局は13日、日立建機(中国)有限公司が基準値を超える廃水を排出し、法律に基づき取り締まりを受けたと発表した。
人々の印象では、外資系企業、特に外資系の有名企業は技術設備が良好で、環境保護に対する努力や基準が高く、環境保護分野での良好な成績を残していると思われている。しかし、関係部門が安徽省の合肥経済技術開発区で抜き打ち検査を実施したところ、日立建機(中国)有限公司で規定違反の廃水排出が見つかった。同社は現地の環境保護部門の要求に従い、改善措置を取った。
今年5月24日、監察部、国家環境保護総局で構成する環境保護専項行動督査組(特定項目行動監督取り締まり班)が合肥経済技術開発区で現場検査を実施したところ、日立建機(中国)有限公司が基準値を超える廃水を排出している事実を発見した。
国家環境保護総局の郭啓民博士は記者に対し、現在外資系企業の環境保護分野での全体的成績は良好だ。全国から選ばれた国家環境にやさしい企業38社のうち、約3分の1は外資系企業であり、第1回の選出企業8社のうち、半分は外資系企業だった。
こうした中で、一部の多国籍企業の環境違法行為はさらに注目を集めている。検査に参加した国家環境保護総局環境監察局の任隆江副処長は当時の状況を思い出しながら、「サンプル検査を実施した外資系企業2社でいずれも違法排水が見つかるとは思わず、少々驚いた」と話した。日立建機(中国)有限公司の生産ライン1カ所では廃水が直接下水管に流入していた。督査組が水質に対する検査を実施したところ、外部に排出された廃水のpH値は11.18に達していた。任副処長は、法律によれば、外部に排出される廃水のpH値は7~9でなければならず、同社の廃水は強アルカリ性のレベルに達していたと説明した。
写真:日立建機(中国)が対応策として設置した汚水処理システム
「人民網日本語版」2007年9月14日