おおまかな統計によると、2006年末現在、中国における再生可能エネルギーの利用量は累計2億トン(標準石炭換算、従来方式で利用のバイオマスエネルギーを含まず)に達した。一次エネルギー消費量に占める割合は約8%で、2005年に比べて0.5ポイント増加した。18日に開催された世界太陽エネルギー大会で明らかにされた。
国務院参事を務める中国再生可能エネルギー学会の石定寰会長は、同大会で「中国の再生可能エネルギー発展の回顧と展望」と題する講演を行い、次のように述べた。
中国政府は再生可能エネルギーの開発・利用を重要視し、「中華人民共和国再生可能エネルギー法」と「再生可能エネルギー中長期発展計画」を相次ぎ制定・公布した。これと同時に、小型の水力発電、風力エネルギー、バイオマスエネルギー、太陽エネルギー、地熱エネルギーの開発利用も推進し、再生可能エネルギー分野の研究開発、応用は過去十数年間で飛躍的な発展を遂げた。特に小型水力発電や太陽エネルギーの熱利用、メタンガスなどの再生可能エネルギー技術などは、開発規模の点でも技術水準の点でも世界のトップレベルにあり、中国の再生可能エネルギーの大規模利用に向けた土台を形成している。そのうち太陽熱温水器は中国の再生可能エネルギー分野で最も速く産業化がなされたものであり、06年末現在の保有量は集熱面積換算で約9千万平方メートルに達し、世界の保有量全体の75.8%を占めた。
国は「再生可能エネルギー中長期発展計画」に基づき、20年をめどにエネルギー構造全体における再生可能エネルギーの割合を16%に引き上げたいとしている。
「人民網日本語版」2007年9月19日