国務院三峡プロジェクト建設委員会弁公室の汪嘯風主任は25日武漢で、三峡プロジェクトの生態環境の建設・保護事業はすでに初歩的に効果が得られたと発表した。
三峡プロジェクトの貯水開始後、生態環境保護などで効果を観測した結果、次のような点が明らかになった。
▽施工区と移民の移転居住区の環境の質は全体として良好である。
▽ダム区の長江の主流の水質は全体的に安定しており、主として水質III類以上となっている。
▽ダム貯水湖が誘発する地震は低レベルで維持されており、ダムの安全に問題はない。
▽三峡地区の水生、陸生の稀少動植物は効果的に保護されている。
国は120億元を投じて、ダム区の地質災害の防止を行っており、7万人近くを災害から避難させている。プロジェクトが開始されて十数年になるが、地質災害の発生頻度は着工前に比べて明らかに減少している。
汪主任はさらに、三峡プロジェクトの生態環境安全は、プロジェクトの成功と失敗に関係すると述べ、当面と今後の三峡ダムの生態環境保護の重点を次のように指摘した。
▽貯水湖の支流及び貯水湖の入り江部分における富栄養化防止を強化する。
▽飲用水源地の保護を強化する。
▽町や村からの汚水、廃棄物の処理施設の正常な運行に取り組む。
▽工業汚染や流動汚染の源を断つこと及びその管理監督などを強化する。
「人民網日本語版」2007年9月26日