2008年の「エコ五輪」のテーマに合わせ、北京市の関連当局はこのほどレンタル自転車の使用を広めるため、人の流れの多い地下鉄や観光地にレンタルスポットを設置した。来年の五輪開催までに、地下鉄の入り口や商業地区、ターミナル、ホテルやオフィスビル、団地、大学のキャンパスなど約200カ所に5万台の自転車を設置する予定。必要な場所で借りたり返したりできるので、環境にやさしい観光ができる。
記者は北海公園の北門にあるレンタルスポットを取材した。ここで働く何さんによると、現在、スポットは30カ所あり、年末までに約100カ所まで増えるという。レンタルの方法は長期と短期の2種類。デポジットはいずれも400元。1時間なら5元、4時間で10元。1日レンタルの場合は20元。長期の場合はビップカードを購入し、年間使用料はわずか100元だ。
「エコ五輪」は北京が提唱する3大理念の1つ。汚染をなくし、環境を保護するのは1つの公共的な問題。エコな夢を実現するには全市民の参加が必要だ。最新統計によると、北京の自動車台数は約305万台。自動車の排ガスが大気の主要な汚染源の1つとなっていることから、北京市は8月17日から20日まで、五輪開催時の交通の流れを円滑にするための科学的資料を得るため、ナンバープレート末尾の数字の偶数、奇数ごとに運転を制限したり、ピーク時の車利用を減らしたりするなどの試験を実施した。