上海証券報によると、国内適格機関投資家(QDII)制度に基づきファンド系のQDII投資商品に人気が集まる中、銀行のQDII商品にも変化が生じている。銀行のQDII商品に対する最低投資額は最近、10万元から5万元への引き下げが認められ、多くの投資家が商業銀行の専門的な管理の下で、海外株式に投資できるようになった。
銀行のQDII商品に対する最低投資額が引き下げられたのは2回目。初回の引き下げでは、最低投資額が30万元から10万元へと緩和された。
中国銀行業監督管理委員会(銀監会)が今年5月に発表した「商業銀行が顧客に代わり域外投資業務を行う際の域外投資範囲の調整に関する通知」によると、銀行によるQDII投資の範囲は海外株式(現在は香港株に限定)、ストラクチャードファンド、公募ファンドまで拡大された。しかし、本土居住者を対象とする株式投資型QDII商品の最低投資額は高く、投資家1人当たり30万人民元か等価の外国貨幣以上と規定されていた。
業界関係者は、監督当局が銀行のQDII商品の最低投資額の引き下げを認めたのは、ファンド系の香港株投資商品との競争に対処するためとみている。現在、ファンド系商品の最低投資額はわずか1000元と低い。
「人民網日本語版」2007年10月11日