中国人民銀行(中央銀行)の周小川行長(総裁)はこのほど取材に応え、今後のマクロ調整について次のように述べた。
今年第1~3四半期(1~9月)の経済データから考えて、現在の経済状況はここ数年の中で高い水準にあり、価格も高値で推移している。中央銀行通貨政策委員会はマクロ調整ツールとしての通貨政策をより一層強化するよう提起している。
通貨政策のマクロ調整には、金利、レート、預金準備金、公開市場操作などさまざまなツールがあり、いずれも効果があるものだ。各ツールにはそれぞれ長所と短所があり、使用する場合はプラスとマイナスを見極め、状況に応じて使用しなければならない。
マクロ調整の範囲については、調整ツールを選択する段階で、ステップが大きければ効果が大きいとみなさないようにする。ステップが小さくても頻度が高ければ、効果は大きくなる。ここ数年の経験によると、全てのツールには効果がある。措置を取る際には、金利を引き上げるか、或いはその他の方法を取るかは、実際の状況に基づいて分析する必要がある。幅を小さくしペースを早くしたり、幅を大きくしペースをゆるめたりすることもできる。
中央銀行がここ数年に取った流動性を抑える措置が効果を上げているが、全体的な取り組みはまだ不十分で今後さらに力を入れる必要がある。
「人民網日本語版」2007年10月19日