中国では今年、鉄道の第6次高速化が実行され、4月から新体制で運行されている。この半年間、これに伴なう大規模な調整があり、環渤海地区では各省や各市で人員の往来、文化交流、情報交換が拡大、資源の共有など地域の相互補完が実現する条件が整い、経済・社会の調和的発展を進める力となった。鉄道輸送量とGDPとの関連性をもとに分析したところ、鉄道輸送量が、1ポイント増加するごとに、GDPは0.02588ポイント増加することがわかった。鉄道部門の統計によると、全路線が高速化改造されれば、毎年の鉄道輸送量の増加に伴い、GDPを200億元以上増加させることができるという。「経済参考報」が伝えた。
今回の鉄道の大規模な高速化改造は、潜在的な輸送能力を最大限発揮しただけでなく、首都圏の鉄道旅客・貨物輸送量が効果的に拡充された。高速化後、北京鉄道局の旅客輸送列車運行数は1日286便(往復)となり、旅客輸送数は1日33万3000人に達した。貨物輸送は、高速化前より92車両増の1日平均1万9車両を運行している。1日の貨物輸送量は1万6502万トンとなり、前年同期比で157万トン増加した。輸送量は2161億トンキロを達成し、45億トンキロの増加(前年同期比2.2%増)となった。
「人民網日本語版」より2007年10月20日