安徽省合肥市でこのほど、「2007年中国中部経済とベンチャー投資革新フォーラム」が開催された。中国ベンチャー投資研究院(香港理工大学)の陳工孟院長によると、中国のベンチャー投資業界の現状は、「外熱内冷」の特徴がはっきりと出ている。「外熱内冷」とは、外資系のベンチャー投資機構は、中国に積極的に参入してきているが、国内の投資機構はそれほど活発ではないということ。「新華社」が伝えた。
中国ベンチャー投資研究院が調査した「2006年度中国ベンチャー投資調査研究報告書」の統計で、2006年に新規参入したベンチャー資本のうち、海外資本が68.7%を占め、中国国内の資本は31.3%にとどまったことが明らかになった。ここ2年間で、中国における海外のベンチャー投資機関は、100社以上に増え、資本額は200億ドルに達した。
「外熱」を分析すると、海外のベンチャー投資家は過去7~8年間のうちに中国で成功を収め、大きな自信をつけたこと、さらに「十一五」計画(2006~2010年)で自主革新戦略が第一とされたため、技術革新がますます活発になっていること、同時に、中国の政局は安定を続けており、政策による環境が整ってきていることが原因として挙げられる。