2位:時価総額28兆元 中国株式市場は世界の最重要市場に
中国証券報によると、このほど開かれた中国共産党第17回全国代表大会(十七大)の報告で、金融体制改革、各種金融市場の発展、機能が整った効率の高い現代的金融システムの構築という方向性が示されたことについて、業界専門家は、中国の資本市場が今後新たな発展チャンスを迎え、世界で最も重要な市場の一つになるとの見方を示した。中国は新興の国際金融センターに躍進する可能性が出てきた。
中国の証券市場は過去5年間で驚くべき変化が起きた。現在、株式市場における時価総額は28兆元を突破し、世界4位規模、新興市場としては最大規模に拡大した。現在、中国は世界4位の経済大国で、その順位は同じだ。中国の証券化率(国民総生産に占める株式時価総額の割合)は5年前の20%から130%を超えた。株式市場のバロメーター機能も働き始め、資本市場の国民経済における地位はさらに重要なものとなっている。
十七大の報告では、資本市場構造の改善、さまざまなルートで直接的な資本調達比率を高めることが示された。中国人民大学金融証券研究所の呉暁求所長は、今後中国の資本市場では上場企業の構造が絶えず改善され、優良大企業が上場の主体となると指摘。その上で、「今後上場企業も多様化し、中国企業以外に海外の新興市場や経済先進国の企業も中国で上場する可能性がある」と指摘した。(全文へ)