中国人民銀行(中央銀行)の易鋼行長助理(総裁補佐)が28日北京で明らかにしたところによると、米国はこのたびのサブプライム問題を受けて、金利引き下げの周期に入り、中国は現在、金利引き上げ周期にある。両国の金利の上下動が米ドル下落の可能性と圧力を増大させており、中国のマクロ調整もこれにより一層難しくなる。易行長助理は「米国サブプライム問題の経験と教訓を総括すると、中国は市場のインフラ建設を強化し、直接融資を発展させ、リスクを出来る限り分散しなくてはならない」と話す。「証券時報」が伝えた。
易行長助理によると、理論的には米国サブプライム問題がもたらした流動性の不安により資金流入圧力が弱まるのだが、こうした時にこそ一部の資金は相対的に安全な市場を見いだす必要がある。中国はおそらくこうした資金の「避難先」であり、そのため両者の力が相殺される形になっているという。
「人民網日本語版」2007年10月30日