中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は22日、中日双方が協力して監督管理を行うことで合意し、中国の商業銀行が日本の株式市場および金融庁の認可を取得した公募ファンドへの投資ができることになった。銀行系の適格国内機関投資家(QDII)はこれまでに、香港、英国、シンガポールなどの市場に進出する資格を取得している。中国銀行監督管理当局は昨年5月、商業銀行に対する海外での資金運用業務の関連政策を調整し、関連の投資範囲を拡大するとともに購入基準を下げた。「中国新聞網」が伝えた。
中国政府によると、銀行系のQDIIを拡大することで投資家に多くの国際資本市場への参加のチャンスを与え、投資リスクを分散させる意図がある。
中日双方の監督管理機関は、商業銀行の海外での資金運用業務に対する情報交換や監督管理の協力を強化し、業務の安定した発展を促進していく。
中国国内で資金の過剰流動性があるからQDII商品の海外市場への投資に期待がかかっているものの、米の経済衰退とサブプライムローン問題の影響で、ファンド系QDIIは不利な状況にある。専門家は、今年上半期、国際金融市場のマイナス面の影響からQDIIの海外市場への投資リスクには注意が必要だとしている。
「人民網日本語版」2008年2月23日 |