国家電力網会社のテレビ電話会議によると、石炭の供給不足と気候変動の影響で、国家電力網会社の営業地域内では、この夏に最大で1000万キロワットの電力不足になるという。
石炭の供給不足は電力逼迫の重要な原因になっている。データでは、5月末の発電所の石炭在庫量は2087万トンで、昨年の同じ時期を617万トン下回った。在庫が3日分しかない同社経営の発電所は62に上り、これらの発電所の発電容量は約6186万キロワットで、石炭不足により269万キロワット分が稼動を停止している。
国家電力網会社は、電力需要のピークを迎えるこの夏、山西省、山東省、浙江省、福建省、四川省、湖南省、江西省などで電力供給が厳しくなると予想している。
地震の影響を受けた四川省の地域では、400万キロワットの発電力が失われ、火力発電所の生産力も低下している。そのためこの夏の電力需要ピーク時には、50万~100万キロワットが不足すると見られている。
また北京、天津、唐山地域の地震前の石炭在庫は100万トンを維持していたが、今は80万トンまで下がった。電力業界のある専門家は、「一般的には10日から15日分の石炭の在庫は適正だが、今の在庫は5日分しかない」と指摘している。
「チャイナネット」2008年6月5日 |