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中国のアウトソーシング請負は急激に発展 
発信時間: 2008-06-20 | チャイナネット

国際的な産業移転の潮流下で、中国は市場潜在力の大きさや労働力資源の豊富さ、改善を続けるインフラといった優位性を拠り所にアウトソーシング経済の急激な発展を実現している。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

商務部の統計によると、2007年に中国が請負ったITOやBPOを含むアウトソーシング契約の金額は20億ドルとなっている。2007年にCMM(CMMI)L3以上の認証を受けた企業は167社でアウトソーシング企業総数の14.2%を占めている。アウトソーシング企業の就業人員数は30万人以上に達しており、大専(短期大学に相当)卒業以上の学歴なのが25万人となっている。

大連で開催されている「第6回中国国際ソフトウエア・情報サービス交易会」で商務部の王超・部長補佐は次のように述べている。2007年には情報技術のアウトソーシングが中国のアウトソーシング請負の主な方式となり、アウトソーシング総額の60%以上を占めている。中国が請負った情報技術アウトソーシングは基礎技術サービス、システム利用サービスが中心で、業務フローのアウトソーシングはサプライチェーン管理サービスや企業の業務運営サービスが中心だ。主な発注元の国家・地区は日本、米国などで、アウトソーシング請負業界は主に情報伝達、コンピュータサービス、ソフトウエア業に集中し53%に達している。製造業のアウトソーシング請負は30.7%で、他の業界のアウトソーシングの発展と比べると遅れている。

王超・部長補佐によると、中国の各地域のアウトソーシング請負金額は格差が大きく、地域的な発展に大きなアンバランスが見られる、広東省や北京市、福建省、江蘇省、上海市などのアウトソーシング請負契約金額が1億ドル以上で、全国のアウトソーシング請負総額の三分の二以上を占めている。アウトソーシング基地14カ所が請負う業務は全国のアウトソーシング請負の80.1%を占めている。この他に外商投資企業がアウトソーシング請負の主体となっている。

「人民網日本語版」2008年6月20日

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