胡錦涛国家主席は9日、北海道の洞爺湖で開かれている先進主要8カ国と発展途上国の首脳会合の席で、当面の世界経済情勢について言及した際、最近世界の経済成長において不確実・不安定な要素が増え、金融市場が動揺し、エネルギー価格が上昇し、食糧安全問題が突出し、世界的なインフレ圧力が増大しつつあると指摘した。そして、われわれには、これらの挑戦に受けて立ち、世界経済の安定的発展を促す責任があると強調した。胡錦涛主席は、世界経済の均衡・協調・持続可能な発展を促進すための4つの提案を行なった。
1、持続的発展が可能な世界経済システムを構築すること。各国は持続可能な発展の理念を堅持し、マクロ政策の協調を強化し、共同で世界の経済成長を維持する。先進国と発展途上国は平等、互恵、ウィン・ウィンのグローバル・パートナーシップを構築し、世界経済の一体化発展を共同で推進すべきである。
2、包容的で秩序ある国際金融システムを構築すること。各国は発展途上国の国際金融機構における発言権と代表性の拡大を共同で推進し、国際金融システムの有効性を高めるべきである。
3、公正で合理的な国際貿易体系を構築すること。各国は共同で保護貿易主義に反対し、多角的貿易体制の強化を支持し、ドーハ・ラウンド交渉の早期成果達成を共同で推進し、ドーハ発展ラウンドの目標を実現させるべきである。
4、公平で効率的な世界発展体系を構築すること。世界の食糧安全問題について、援助の度合いを高め、国連の調整的役割の発揮を支持し、食糧価格を安定させ、発展途上国ができるだけ早く難関を乗り越えるよう助けることは当面の急務である。
「チャイナネット」2008年7月10日 |