電力設備とオートメーション技術で世界的に有名なスイスのアセア・ブラウン・ボバリー(ABB)社は、広州製紙グループとの間に、エネルギー利用効率の向上と省エネに関する協力プロジェクトに調印した。これにより初の本格的な中外協力省エネプロジェクトがスタートする。
広東省は国から、「第11次五カ年計画(2006~2010)年」期の単位GDPエネルギー消費の16%削減を義務付けられている。同省では、電力、石油化学、鉄鋼、製紙、建材、繊維などの業種はいずれも高エネルギー消費企業であり、そのうち1000社は「第11次五カ年計画」期の省エネ重点企業だ。
早期に中国の省エネ・ビジネスに手がけたABBは、2006年末に広東省と5年間の省エネ枠組み合意に調印し、同省企業のエネルギー利用効率の向上に取り組んできた。現在までのところ、ABBはすでに石油化学、建材、鉄鋼、繊維、パルプ、製紙産業など、約1000社の省エネに関する育成訓練を行っている。
ABBと広州製紙グループの合意では、ABBはまず広州製紙グループに専門家の諮問グループを派遣し、同工場のエネルギー効率のアセスメントを行う。そしてこのアセスメントに基づき、次の段階の省エネに関する改善案を決める。ABBは4つの段階に分けて改善案を実施し、徐々に同工場の生産コストやエネルギー消費の削減を目指している。
「チャイナネット」2008年6月30日
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