香港上海匯豊銀行(HSBC)は大陸部A株市場に上場する初めての外資系企業になる見込みだ。大陸部最大の投資会社である中国投資有限責任公司は、すでに同行と株式参入後についての話し合いを進めている。「国際金融報」が伝えた。
消息筋によると、同行は現在、財務状況が良好かつ資金の流動性も十分で、直接の資金調達の必要はない。このため双方は主に、中国投資公司が公開市場で同行の株式を直接購入する可能性を模索している。市場関係者の予測では、双方の提携が順調に進めば、中国投資公司の持ち株比率が5%を超え、複数の議決権を得ることになる。あるアナリストは「実際には、A株上場後の話になるが、中国投資公司がHSBCの株主になるということだけとっても、その意義は重大だ。過去数回の中国投資公司の投資では議決権を得られなかったので、今回のことは同公司の価格交渉能力が高まりつつあることを示している」と話す。
これまでの同公司の米国での一連の投資を踏まえて、同公司がHSBCと株式参入後についての話し合いを進めているという情報は確信をもって迎えられている。
これまでにHSBC、東亜銀行、シンガポールDBS、ユニリーバ、ロシア天然ガス工業株式会社などの外資系企業がA株上場の意向を示し、外資系企業側は穏当な意思表示をしたといえる。上海証券取引所もかねてより「国際ボード」開設の準備を進めており、海外の大規模な優れたリソースを取り込んで、ブルーチップ市場をより強大にしたい考えだ。
「人民網日本語版」2008年7月22日 |