安徽省黄山市でこのほど、バイオマスエネルギーの利用に関する第2回シンポジウムが開かれ、国内のバイオマスエネルギー開発目標に占める木質関連の割合を2020年までに50%以上にする、との報告がなされた。
このため中国は、20年までに専用エネルギー林を1300万ヘクタール育成し、年間600万トン近いバイオディーゼル・オイルを生産する原料と、総発電量1200万キロワットアワーに達する木質原料の提供を目指すことにしている。
木質バイオマスエネルギーの開発とは、工業化を利用して、油脂や木質繊維、食用できない果実のでんぷんなどが豊富な木のバイオマス材料を、液体バイオ・ディーゼルオイル、燃料アルコール、固体・液体型燃料など、様々なエネルギー製品に変えるというもの。
専門家は「中国では木質バイオマスエネルギーに利用できる原料はおよそ3億トンに達しており、標準石炭にして2億トンに相当する」と試算している。また、荒れた山と土地は5400万ヘクタール、さらにアルカリ性の土地や砂地が1億ヘクタール近くあり、これらの大部分は特定のエネルギー林の育成に適しているという。
「中国国際放送局 日本語部」より2008年9月14日 |