エネルギーや原材料の価格上昇や労働力コストの上昇を受けて、中央企業(国有資産監督管理委員会が管轄する国有企業)は管理の強化や支出の削減を進め、コスト低下と効率アップをはかろうと努力している。特に今年第1四半期(1~3月)以降は、取り組みを強化し、着実な措置を取って、目立った成果を上げている。上半期だけで売上高の伸びに対する経費の伸びの割合は5.7ポイント、管理費用の伸びの割合は5.6ポイント、それぞれ低下した。
予算における支出削減の状況をみると、中国海洋石油は傘下の各機関に、今年の行政支出予算を10%削減するよう求めた。華能集団などの電力企業は損益削減と収益増加に務めており、年度予算において可能なものについては経費を5~10%削減することを明確な目標として打ち出している。中国南方航空公司は行政コストを厳格に統制し、管理費用を5~10%圧縮した。
運営費用の圧縮の状況をみると、中国国家電網公司と中国南方電網公司は標準コストシステムを改良し、非生産性支出を切りつめた。国家電網の上半期の材料・修理・管理費用は前年同期比14.5%低下し、42億5千万元の節約となった。武鋼集団公司と中国アルミ業公司はコスト低下の指標を全部門の全ての現場ごとに設定し、武鋼集団は上半期に1億3300万元のコスト削減を達成した。
管理の強化と浪費の防止についてみると、中国中化集団公司がさらなる向上を目指す管理システムを全面的に実施し、831件の改善項目に着手して、さまざまな浪費をなくすとともに、運営効率をさらに向上させた。中国聯通有限公司は調達の強化・集中化に務め、上半期には主要設備、情報技術(IT)設備と関連設備などの調達で約24億元を節約した。
中央企業の上半期の売上高は5兆7650億3千万元に達して前年同期比25.7%増加し、利益は4256億元に上った。政策的に利益削減が行われた石油・石油化学および電力の二大産業の利益は、前年同期比22.6%の増加だった。
「人民網日本語版」 2008年10月06日 |