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中国、ガソリンとディーゼルオイル輸出国に
発信時間: 2008-11-20 | チャイナネット

中国税関がこのほど発表した10月のガソリンとディーゼルオイルなどの製品油の項目別輸入データによると、ディーゼルオイル輸入量は8万トン、輸出量は11万トンで、中国は2007年8月以来約1年ぶりにディーゼルオイル輸出国になった。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。

データによると、10月のディーゼルオイル輸入量は前年同月比では46.4%減少したが、前月比では266.5%増加するという鮮明な対照をみせた。ガソリンは輸出量が21万トン、輸入量が約3万1500トンで、純輸出量は17万8千トンに達し、前月の7万8千トンから倍増した。これにより中国は2カ月連続でガソリン輸出国になった。

中国能源(エネルギー)網の韓暁平最高経営責任者(CEO)によると、中国がディーゼルオイルとガソリンの輸出国になった背景には、第一に国内需要の急速な冷え込みがある。世界的な経済環境悪化の影響を受けて工業生産量が減少し、エネルギー需要が大幅に低下し、農業も耕作期を過ぎた。第二に中国の原油製錬能力の向上が挙げられる。第三に国際原油価格が大暴落して1バレル=55ドルを割り込んだため、石油製錬企業のコストが大幅に低下した一方で、中国の製品油価格は今年6月から上昇傾向が続き、新たな価格調整は行われていないことがある。これは中国の石油製錬企業にとっては

利益獲得のチャンスであり、各石油製錬工場はフル稼働して年間業績の向上に努めている。

中国石油業国際産業投資連盟の崔新生秘書長(事務局長)によると、中国の製品油価格は短期的には値下がりしない。原油の高価格期には、バーチャルなエネルギー不足の圧力に迫られ、国際市場で高価格の原油を大量に購入して備蓄を増やすことになる。これを価格を引き下げて国内市場で販売すれば、損失覚悟の不当廉売となる。三大石油メジャーは国内で川上の資源の探査を進めているが、コスト構成ははっきりせず、自給した資源を利用せずに国際市場で高価格の原油を購入している。現在備蓄されているものは主に高価格の原油だとみられる。このため、備蓄がある程度消費されるまでは、製品油価格は値下がりしない可能性が高く、現在の高価格傾向は2009年2月頃まで続くことが予想される。

「人民網日本語版」2008年11月20日

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