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中央銀行、高まるデフレリスクを指摘
発信時間: 2009-02-24 | チャイナネット

 

中国人民銀行(中央銀行)は24日、2008年第4四半期「中国貨幣政策執行報告」を発表した。同報告によると、総需要が収縮している現在、物価を上昇させる力は弱いが、下方圧力は比較的強く、デフレのリスクが高まっている。ただ、世界の各経済体と中央銀行は大規模な資金注入や金融支援を計画しており、貨幣増刷や財政赤字増大を引き起こすことになるため、中長期的にみればインフレ圧力への転化も予想される。今後の動きについては引き続き注意深く見守っていく必要がある。

中国の基準金利(期間1年物)は現在、預金金利で2.25%、貸出金利で5.31%となっている。一部では、米国のフェデラルファンド(FF)金利と中国の基準金利を比較し、「0%から0.25%までに引き下げられたFF金利と比べれば、中国の金利はまだ引き下げの余地がある」とする見方がある。同報告はこれに対し、中国の金利と先進国の金利を比べるならば、性質や期限の似通った金利を選ぶべきだと注意を促している。もしも米国の金利と比較するならば、実質レベル0.1%前後のFF金利に相当する中国の金利は、0.82%の翌日物コール金利となる。預金者の金利で言えば、米国の1年物大口定期預金の金利は2.0%から2.5%とされており、中国の預金基準金利の2.25%とほぼ同じレベルとなっている。総体的に見れば、中国と米国の金利水準は比較的接近しており、一部の金利は米国よりもさらに低い。

同報告によると、次の段階の政策方向は、直接融資を大きく発展させていくことだ。債券発行の規模を拡大し、資産の証券化を着実に進めていくことが必要となる。また民間金融の健全な発展に向けた規範化と指導も行っていかなければならない。

「人民網日本語版」2009年2月24日

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