▽商用衛星の打ち上げ市場も大
2008年10月31日、中国空間技術研究院山東航天電子技術研究所(煙台513所)が開発に参加したベネズエラの通信衛星1号が打ち上げに成功し、中国が南米のユーザーに向けて衛星の商用打ち上げサービスを提供した初めてのケースとなった。
かつて欧米の経済学者たちが次のような統計を発表した。宇宙産業の直接投資の投資利益率は約1対2で、関連産業ではこの比率が1対8から1対14に拡大する。たとえば15億元を投入すれば、30億元の直接利益があることになる。北京航空航天大学経済管理学院の韓立岩教授によると、宇宙産業はかねてより国が長期的・重点的に投資する産業であり、周期性があまりみられない産業であり、マクロ経済との関連が密接でない。このため宇宙産業のマクロ経済への影響をみるには、長期的なプロセスを必要とするが、その存在が中国経済の長期的成長にくみするものであることは確かだ。
ある業界内報告によると、1996年に世界の宇宙技術産業が上げた利益は750億ドルだったが、2000年には1250億ドルに増加した。2010年には商用宇宙産業の利益が5千億ドルから6千億ドルに達し、うち衛星産業は市場規模が2千億ドルから3千億ドルに拡大することが予想される。
今後10年間に世界で約700基の商用衛星が打ち上げられる見込みだ。打ち上げ能力を備える国として、中国もパイを分け合うことになるのは確実だ。
「人民網日本語版」2009年3月23日
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