米サイト『TechCrunch』に掲載された文章。原題:なぜ中国は「次のシリコンバレー」でないのか
先週中国から帰ってから、人と話をする中で「次のシリコンバレー」や「シリコンバレーの過去のように」といった言葉が次々と出てきていることに気が付いた。中国は資本市場の中で「泳ぎ」、多くのベンチャー企業を保有しているが、私は中国は次のシリコンバレーとはならないと考えている。実際、中国の状況と私が以前見たものは大きく違っている。
シリコンバレーは実際は人々が言うような急速な発展をしていない。雑誌の表紙を飾った若い企業家と比較して言うと、多くの企業家は必死に努力し30年の時間をかけてやっと、会社をナスダック市場に上場させることができる。シリコンバレーは数十年かけてやっとベンチャー資本家、弁護士、商業条項など一連の複雑な体系を構築することができた。
中国が人々を驚愕させているのは、米国企業が数十年をかけてきたことを今、中国が同時に進めていることだ。たとえば、1950年代に起きたテレビ・メディア作業室、ネット企業のバブル、ITインフラの構築、現在のweb2.0やクリーン技術の革新などがそうである。中国の市場規模だけでなく、「旧経済」と「新経済」が互いに影響し合い共に確立する速度、またこういった経済発展の中国全体にもたらすスーパーネットワークの効果も驚異的なものである。
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