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アサヒビールCEO、中国ビール市場の変遷を語る
発信時間: 2009-06-17 | チャイナネット

 日本のビールメーカー大手「アサヒビール」の池田弘一CEOはこのほど、「中国のビール市場はここ10年近くで大きく成長し、世界ビール市場のトップの位置を占めるようになった」と語り、「中国と日本のビール産業は強い相補性を持っており、両者の協力には大きな潜在力がある」との見方を示した。「中国新聞網」が伝えた。

 池田CEOは取材に対し、「毎年夏になると日本で繰り広げられるビール販売合戦の光景は変わらないものの、金融危機や人口減少などの影響は大きく、日本のビール市場は急速に規模を縮小しており、昨年だけで4%前後も縮小した」と語った。それに対し、中国のビール市場はここ10年近くで不断に拡大し、03年には世界最大のビール市場となっている。

 中国市場の拡大は日本のビール会社の注目を集めている。アサヒビールの日本での売り上げは減少傾向にあるものの、中国での売り上げは2ケタ成長を実現している。

 中国のビール産業の変化に対し、池田CEOは深い印象を持っている。池田CEOによると、中国には十数年前、800社以上のビールメーカーがあり、生産規模や技術レベル、ビールの味はピンからキリまであった。だが現在、中国のビール生産は大規模化を実現し、メーカー数も300足らずとなった。生産を集約化した大グループも出現し、ビールの品質や口当たりも大きく改善された。

 中国のビール生産は現在、品質管理を進めているだけでなく、環境保護への意識を強めている。この面で、日本企業のすぐれた技術には中国の不足を補う能力がある。アサヒビールの北京工場では、日本の成熟した技術が使われ、工場の汚水問題も大きく改善されている。処理済みの汚水では金魚を飼うことさえできる。アサヒビールの工場では廃棄物を生み出さない生産が徹底され、資源の100%の回収と再利用が実現されている。

 「我々の中国進出は、安価な賃貸料や労働力だけが目当てではない。中国市場の一員として、中国の消費者や顧客に歓迎される企業となるためだ」と池田CEOは語った。

 「人民網日本語版」2009年6月17日

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