1982年から国家統計局の仕事に就いている謝鴻光氏は、「統計のベテラン」と言える。新中国の60年間のデータの変化を知り尽くしている謝鴻光氏の話によると、中国のGDPは1952年にはわずか679億元で、1986年にやっと1兆元を上回り、2001年に10兆元超、2006年に20兆元超となり、2008年には30兆元を突破、2008年の1日当たりの経済価値の創出は1952年の年間総量を上回った。特に新世紀に入ってから中国は年々変化を見せ、10年で大きな変貌を遂げており、世界で注目を集めるようにもなった。
むろん、60年前の非常に貧困な国から、中等収入国への仲間入りを果たした中国は、その経済総量はすでに世界3位となっている。しかし人口が多く、耕地や資源が不足しているなどの制約要素が依然多く残されており、いかにして改革を通じ経済発展の原動力と活力を増強し、構造の合理化を進め発展モデルの転換をはかり、国民が改革の恩恵を受けられるか、中国はまだ長い道のりを歩む必要がある。
だが、謝鴻光氏は中国の経済発展の将来性に対し自信を持っている。「2008年の中国の固定資産投資は17兆元超で、今年は20兆元を上回る見通し。中国金融機関の人民元・外貨預金残高は48兆元、貸付は32兆元で、預金と貸付の差はなお大きい。持続的な改革開放と『良好かつ急速』な発展を目標とし、60年の発展を遂げている新中国は引き続き経済発展の活力を維持し、小康(ややゆとりのある)社会の実現に向け新たな道のりを歩み始めることになる」と、謝鴻光氏は語っている。
「チャイナネット」 2009年7月8日
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