中国観光研究院はこのほど、「2009年上半期観光経済分析と下半期の発展予測」を発表し、今年下半期は金融危機の影響がまだあるが、影響は徐々に緩和されると予想している。しかし、新型インフルエンザは中国観光業の発展に影響をもたらす最大の要素となるとし、そのダメージは2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)には及ばないと予測した。
同報告によると、第3四半期の中国観光業の景気は第2四半期より悪化するが、新型インフルエンザが効果的に抑制できた場合、第4四半期の観光業の景気は好転し、利益回復の可能性もあるという。
また、第2四半期、新型インフルエンザの流行は外国人観光客を受け入れる旅行社に大きなダメージを与えただけでなく、海外旅行を業務とする旅行社にも大きな影響を及ぼしている。ツアー客数が9割減となった旅行社もあり、多くの旅行企業の収益状況が第1四半期比で悪化した。
統計データによると、今年上半期の国内旅行の観光客数は10億人、国内旅行の収入は5000億元に達し、ともに昨年同期より1割増となった。海外旅行に出掛ける人数はわずか1%増の2250万人。海外からの観光客数は5%減の6200万人で、観光による外貨収入は11%減の180億ドルだった。
「チャイナネット」 2009年7月14日 |