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下半期の対外貿易に影響する7つの要因 発改委専門家
発信時間: 2009-07-15 | チャイナネット

税関の統計によると、中国の上半期の輸出入総額は9461億2000万ドルで、前年同期比23.5%減だった。うち、輸出額は5215億3000万ドルで同21.8%減、輸入額は4245億9000万ドルで、同25.4%減。上半期の貿易黒字は969億4000万ドルで、同13億ドル減少した。

国家発展改革委員会(発改委)対外経済研究所国際貿易研究室の陳長纓副主任(副研究員)は、今年下半期、中国の輸出入の下げ幅は徐々に縮小し、国内外の経済が安定した回復傾向を維持した場合、年末には貿易が月間で前年比プラス成長となる可能性もあると指摘している。また、下半期は対外貿易に影響する多くの要因が存在するが、2009年の中国の輸出入総額は2兆2800億ドルとなり、前年比11%減となるという見通しを示した。輸出入総額のうち、輸入額は約1兆200億ドルで同10%減、輸出額は約1兆2600億ドルで同12%減、貿易黒字は約2400億ドルで同17%減となる。貿易黒字の縮小により、今年の純輸出の経済成長率の押し上げ効果はマイナスとなるという。

陳長纓によると、下半期、中国の対外貿易に影響を及ぼす要因は主に次の7つがある。

1、世界経済の持続的な回復が中国の外需拡大にプラスとなる。

2009年下半期、外需は依然として中国の輸出に影響を及ぼす最も重要な要因である。世界経済はすでに底を打ち、回復段階にあると見られている。下半期、米・欧・日の三大経済体は引き続き回復傾向にあると予想されており、経済がプラス成長にはならないが、下げ幅は上半期より縮小する見込み。

2、国内の一連の政策調整が輸出をいっそう支える。

一部製品の輸出税還付率の連続引き上げ、加工貿易禁止目録の再調整、人民元対ドル為替レートの安定化、輸出企業への貸付面での支援などの政策は、今年上半期の輸出の極端な減少を防止する上で積極的な役割を果たした。

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