ホーム>>経済>>業種動態
中国投資公司、ディアジオ社の株式を買収
発信時間: 2009-07-22 | チャイナネット

中国投資有限公司はかつて、金融と証券の分野に投資を集中させ、巨額の評価損を出した。同社は最近、実業分野への投資を加速させている。「北京晨報」が伝えた。

中国投資公司がポルシェ買収に参加するとの話は実現しなかったものの、同社はこのほど、英酒類大手のディアジオ社の株式1.1%を2億2100万ポンド(25億元)で買収し、ディアジオ社の9番目の大株主となった。

ディアジオ社の英国本社の担当者は21日、「中国投資公司による株式買収をディアジオ社は歓迎する。ディアジオ社への外界の期待を示すものだ」とコメントした。一方の中国投資公司は控え目な調子を保っている。同社の担当者は21日、「同社の投資動向に関する市場の情報に対してはコメントしない」と語った。ディアジオ社のロンドン市場での株価は北京時間21日午後6時までに2%近く上昇している。

ディアジオ社は米フォーチュン誌のグローバル500社にも選ばれた世界最大のビール会社だ。ロンドンとニューヨークの証券取引所に上場している。同社の製品は蒸留酒・ワイン・ビールなどさまざまで、ジョニーウォーカーやギネス、ベイリーズ、スミノフなどの高級ブランドを抱える。中国大陸部市場へは1995年に進出し、現在は、四川全興集団の49%の株式を持っている。

中国投資公司は、中国の外貨準備を運用して海外投資を行う専門機関だ。設立当初は、金融や証券の分野に投資を集中させた。07年と08年にはそれぞれ、米国のブラックストーンとモルガンスタンレーに資本参入したが、国際金融危機の影響で巨額の評価損を出した。同社の楼継偉・董事長はこのほど、「評価損が出ているのは確かだが、当社の昨年の財務状況は海外の政府系ファンドよりもはるかにいい」と語っている。

「人民網日本語版」2009年7月22日

  関連記事
  同コラムの最新記事

· 国際金融機関、中国経済に期待感 成長率引上げ

· アジア最大のゲーム展覧会「チャイナジョイ」開幕

· 中国の発明特許、存続期間10年以上はわずか4割

· 7月24日、中国4大証券新聞トップニュース

· 有効な商標登録件数 中国が世界一に