燃油需要の低下、特にディーゼル油需要の低迷を受け、上半期の中国の石油消費はマイナス成長となった。「北京商報」が伝えた。
中国石油化学工業協会が27日に明らかにしたところによると、中国の石油の見かけ消費量は上半期、昨年同期比2.9%減の1億9千万トンとなった。だが下げ幅は、第1四半期の6.5%から大きく縮まった。「見かけ消費量」とは、純輸入量と生産量を足したもの。在庫を考慮しないという前提で、社会の需要量を表す数値となる。
同協会のデータによると、上半期は、自動車市場の活況と航空業の回復により、ガソリンと航空燃料の消費量が上昇した。上半期のガソリンの見かけ消費量は昨年同期比7.8%増の3303万トン、航空燃料の見かけ消費量は同比5.8%増の683万トンだった。一方、ディーゼル油の見かけ消費量は同比7.9%減の6351万トンにとどまった。
「中国ガソリンスタンド網」の編集長を務める黄順敬氏によると、中国の石油消費が上半期に減少した主因は実体経済の減速だ。ショックが最も大きかったのはディーゼル油の消費。国際金融危機の打撃を受け、中国の交通・運輸・工業・農業が必要とするディーゼル油の量は大幅に下落した。「ディーゼル油の需要が完全に回復して初めて、中国の石油消費は本当の回復を遂げることができる」
「人民網日本語版」2009年7月28日 |