上海市は第三世代移動通信規格「3G」のネットワーク建設を加速させており、年内にも3千カ所近い基地局を新たに建設する予定だ。完成すれば市内全域をカバーする3G信号ネットワークが基本的に形成される。2010年開催の中国上海万国博覧会(上海万博)の携帯電話と連動したプロジェクト「掌上世博」(「てのひらの中の万博」の意)もすでにスタートしている。上海市の3G発展およびTD-SCDMAネットワークの建設・応用推進業務会議で明らかにされた。
中国移動通信集団公司(チャイナモバイル)の計画によると、上海万博の会場は今後、TDネットワークで完全に覆われることになる。建設工事は現在進行中で、年内にも完成する見込みだ。また会場内には初の第四世代移動通信規格「4G」のネットワーク・総合応用モデルスポットも建設される予定。
上海万博では、TDネットワークのブロードバンドとしての高いデータ伝送能力を利用して、ネットワークによる展示を移動通信端末にまで広げる予定で、実現すれば万博史上初の移動通信ネットワークを通じた展示プラットフォームとなり、「掌上世博」が現実のものになる。
また今回は万博史上初めて携帯電話を利用した電子チケットシステムが採用される。会期中、来場者は会場入り口で携帯電話をかざすだけでスムーズに入場することができ、会場内での買い物や飲食も携帯電話での支払いが可能だという。
「人民網日本語版」2009年7月29日 |