長く苦しい協議を経て、リオ・ティント社のスパイ案というエピソードを乗り越え、今年度の鉄鉱石価格の協議についての良い知らせがやってきた。中国の鉄鉱石調達価格の21年におよぶ協議史上で初めて「中国価格」が獲得された。「国際金融報」が伝えた。
「宝鋼を代表とする中国の鉄鋼メーカーは、豪FMG社との交流と協議を経て、協力と互恵を共通認識としながら、09年度の中国鉄鋼メーカーの鉄鉱石輸入価格に関して双方が受け入れることのできる結果を得た」。中国鋼鉄工業協会のウェブサイトにはこのような公告が出された。FMG社は具体的な価格について、中国の鉄鋼メーカーに販売する鉄鉱石は統一価格とし、粉状鉄鉱石は鉱石1トンの鉄分1%当たり94セント、かたまり状鉄鉱石は同1ドルとすることを承諾した。契約の有効期限は09年7月1日から12月31日となる。
08年の鉄鉱石価格の協議では、リオ・ティント社のPB粉鉱・ヤンディー粉鉱・PBかたまり鉱がそれぞれ1.4466ドル・1.4466ドル・2.0169ドルとされていた。今年の粉鉱とかたまり鉱の「中国価格」は、これを35.02%・50.42%下回る価格となった。「中国価格」は、リオ・ティント社と新日鉄が結んだ粉鉱33%値下げという価格よりもさらに安い。中国鋼鉄工業協会が主張していた下げ幅40%との差も縮まった。
「人民網日本語版」2009年8月18日