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中国の工業製品、210種で生産量世界トップに
発信時間: 2009-08-24 | チャイナネット

 ▽世界に利益を与える中国の発展

 さまざまな製品類で世界第一の生産を誇っていることは、中国工業のまぎれもない台頭を示している。世界銀行によると、2009年の世界のGDPは、金融危機のダメージを受け、2.7%のマイナス成長となる。一方、中国経済の成長率は8%に達する見込みだ。国連は今年年初、世界経済の成長に対する中国経済の貢献率は50%に達するだろうと予想していた。

 世界経済が泥沼を抜け出すエンジンに中国がなるかはまだ様子を見なければわからないが、統計局は、08年の世界経済の成長に対する中国経済の貢献率が20%に達したことを明らかにしている。

 品質がよく安価な中国製品があることは、各国消費者の支出を減らしている。中国の豊かな労働力は世界に利益を与えている。

 また改革開放政策は、グローバル企業の中国投資を呼んでいる。中国の輸出貿易のうち外資企業の製品は半ば以上に達している。商務部の部長を務めた薄煕来氏はかつて「『中国製』とは実は『世界製』ということだ」と指摘したことがある。

 ▽中国は「世界の工場」か?

 19世紀初頭、工業革命を経た英国は世界の工場としての地位を築いた。20世紀の2回の世界大戦は、米国を世界の工場とした。70年代から80年代にかけては、「加工貿易」から「技術立国」に経済戦略を転換させた日本が世界の工場となった。

 「世界競争中の『中国製造』」の作者である武漢大学の黄兆銀・教授は、英国・米国・日本の産業革命に対する研究を踏まえて、「中国はすでに世界の工場になったとする考え方が世間では強いようだが、これに対しては、もっとはっきりとした認識を持つことが必要だ」と語る。

 黄教授によると、世界の工場となった国々にはこれまで、次のような共通の特徴があった。(1)その製造規模と製造能力が世界の商品の生産量と価格を左右できるほどになっている。(2)世界の製造センターであるとともに世界のイノベーションセンターでもある。(3)国際金融センターの出現をしばしば伴う。(4)世界的な競争力を持つグローバル企業が出現する。

 中国は、世界の産業移転を契機として、工業品の生産大国となることができた。だが産業チェーンのなかでは製造段階を占めるにすぎない。設計と販売は先進国が握っており、中国が得ている利益は10%に満たない。中国は核心技術も持っていないし、発言権も小さい。黄教授によると、中国の加工貿易は6割以上に達している。中国は世界の加工工場とは言えても、本当の「世界の工場」になるにはまだ距離がある。

 「人民網日本語版」2009年8月24日

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