今年は「中国の資源価格改革元年」とされている。石油製品の新価格形成メカニズムが実施されたのに続き、天然ガスなどその他の資源の価格改革も予定を繰り上げ実施される可能性がある。中国石油化工(シノペック)の責任者は業績発表会で、中国は天然ガスの価格決定メカニズムの改革について研究を進めており、市場化原則に沿って改革が行われることを明らかにした。
また、同責任者は次のように述べた。中国は資源の合理的利用と資源型企業の持続的発展を促進するため、天然ガスの価格決定メカニズムの改革について研究を進めている。改革は市場化原則に沿って行われ、天然ガスと石油製品のような代替エネルギーの相対価格関係を確立させ、その後、市場化の規則にしたがって動向を調整する。しかし、改革のタイムテーブルはまだ出来上がっていないという。
「現在の中国の天然ガス価格は実際の価値を下回り、同種のエネルギーと比較すると価格は低い」と、厦門大学エネルギー経済研究センターの林伯強主任は話す。天然ガス価格形成メカニズム改革は年内に発表される可能性が非常に高いという。そのとき、製品油価格税改革を参考にし市場の需給関係を主導とする形が作られ、政府のマクロ調整を補助手段とし消費の末端で小売価格方式を調整し、改革案が進められることが考えられる。
林伯強主任は、需給の矛盾や人為的抑圧により起こる市場価格の混乱が改革を推し進める理由の一つだと考える。現在、中国の天然ガス価格は地方によって異なり、上海と北京の1立方メートル当たりの価格にも大きな差がある。このままいけば、天然ガスの持続的発展や中国の希少資源の有効利用に大きな影響をもたらすことになる。
エネルギー専門家の韓学功氏も同様に、現在の中国の天然ガス価格は実際の価値に見合わず、不足している現状が示されておらず、価格も低めであると見ている。
「チャイナネット」 2009年8月27日 |