中国第一汽車集団公司と米ゼネラルモーターズ(GM、中国名「通用汽車」)は30日、吉林省長春市で大陸部初の商用車合弁会社「一汽通用軽型商用汽車有限公司」を設立した。「国際金融報」が伝えた。
新会社への出資比率は一汽とGMがそれぞれ50%ずつで、総投資額は20億元、登録資本金は12億元。一汽傘下の一汽哈爾濱軽型汽車有限公司と一汽紅塔雲南汽車製造有限公司は、いずれも新会社の子会社となる。
新会社は一汽ブランド車を発展させた将来の新製品に従来からある「解放」ブランドを引き続き使用する。GMから導入した製品にはGM傘下のブランドを使用することもあるという。
東風汽車有限公司の商用車ディーラー・昆明天辰汽車銷售服務有限公司の販売マネージャーの王さんによると、新会社の生産拠点を雲南省に置けば、東南アジア諸国連合(ASEAN)市場への展開にも有利になる。また昆明江淮商務有限公司の徐楓さんによると、雲南省は山間部に属し、鉄道網が発達しておらず、主要な輸送・交通ツールは自動車であるため、同省の商用車消費の潜在力はとりわけ高いという。一汽集団の徐建一総経理(社長)は「小型商用車は国の都市化発展と新農村建設で重要な役割を果たすことになる」と話す。
現在の国内商用車市場の発展情勢をみると、商用車と国際自動車メーカーとの「同盟結成」が一つの流れとなっている。一汽、東風、上海汽車工業(集団)総公司の3大グループのうち、東風と上海汽車は商用車プロジェクトで国際自動車メーカーとの戦略的同盟関係を締結済みだ。
「人民網日本語版」2009年8月31日 |