インドではここ最近、中国の電信設備の安全性問題がしばしば問題化している。インドのある高官はこのほど、中国の電信設備を敏感な地区で使うことが国家の安全に脅威を与えるかについて全面的に調査すると明言した。「環球時報」が伝えた。
インドの電信部門は8月28日、複数の電信サービス会社を集めて会議を開き、中国製品を主とする電信設備の海外調達を厳しく制限するように求めた。
インド政府はもともと、中国の電信設備の使用をデリーやタミル・ナードゥ州など8地区に制限することを要求していた。だが経営コストの上昇を懸念するインドの携帯電話会社はこれに強く反対した。このためインドの電信部門は要求を引き下げることを決定。ネットワークの運営と維持を独立で行うことを電信会社に求めることをやめ、外国の設備提供会社による業務請負を許可した。だがインド電信部門は依然として、「安全保障機構による厳しい監視を受けなければならない」と警戒を緩めていない。
インドのある電信会社の幹部によると、その他20地区での中国の設備の使用をインド政府が全面禁止できなかったのは、欧米企業の設備を購入するコストをインドの企業が受け入れられないためだ。また会議に出席したもう一人の幹部は、「業界内では早くから、欧米の設備企業が中国製品の安全リスクを訴えているのは中国企業と価格で競争できないからだという見方がある」と指摘した。
「人民網日本語版」2009年9月1日