正略鈞策経営コンサルティングのビジネスデータセンターは2日、「2009年新卒者賃金調査研究報告」を発表した。この報告によると、新卒者の賃金は今年、金融危機と新卒者増加という二重の影響を受けながらもわずかな上昇となった。ただ上昇幅は小さく、各学歴の新卒者賃金の上昇幅はいずれも3%に満たなかった。「国際金融報」が伝えた。
報告によると、09年の新卒者の給料は08年に比べて各学歴でいずれも上昇した。このうち専門学校の新卒者の月給は1725元(昨年比1.56%増)、本科新卒者の月給は2294元(同比1.59%増)、修士新卒者の月給は3550元(同比2.00%増)、博士新卒者の月給は5937元(同比2.54%増)だった。各学歴の新卒者の月給相場は、専門学校で1500元から2000元、本科生で2000元から2500元、修士で3000元から4000元とされた。
職業別に見ると、IT産業と不動産業に就職した新卒者の賃金が最も高い。修士新卒者を見ると、IT産業就職者の最高月給は8000元に達し、不動産業を含む他の産業の最高月給を2000元余り上回った。博士新卒者を見ると、不動産業と医薬産業の平均月給が8000元近くと最も高く、その他の産業はほぼ6000元だった。
北京と上海を比べると、上海地区の新卒者の平均月給は各学歴でいずれも北京地区より高かった。差が最も大きかったのは修士新卒者の月給で、上海は北京よりも19.06%高かった。差が最も小さかったのは博士新卒者の月給で、上海は北京よりも1.94%高かった。
企業の所有形態で見ると、合弁企業の平均月給は、国有企業・民間中国企業・完全外資企業を上回った。また企業の規模が大きいほど新卒者の月給は高い。企業の資産と学歴とで見ると、資産20億元から100億元の企業の博士新卒者の平均月給が6714元と最も高かった。次に高いのは、資産3億元から20億元の企業の博士新卒者の月給で約6000元だった。
「人民網日本語版」2009年9月3日