三峡ダム建設を担当する中国三峡総公司の設立16年式典が27日に行われた。出席した同公司の楊亜チーフ会計士によると、三峡プロジェクトへの投資は適切にコントロールされ、国が承認した当初の概算予算額の範囲内で工事は完了し、総投資額は1800億元を超えない見込みだという。「国際金融報」が伝えた。
今年8月末現在、三峡ダムの実行ベース投資額は累計約1514億6800万元に達した。楊チーフ会計士によると、実行ベース投資額のうち、中心工事の静態投資(物価上昇などを考慮しない投資額)額が約474億9千万元、ダム建設地域の住民移転の静態投資額が約411億9300万元、価格差の補填が約334億5千万元、貸付金の利息が約151億4300万元、住民移転の概算予算外の補償費用が約141億9200万元となっている。
国が承認したプロジェクト初期段階の静態投資額は900億9千万元(1993年5月末の価格)で、うち中心工事への投資額は約500億9千万元、水没に伴う処理費用や住民の移転・安置にかかる費用は400億元。1994年の物価水準や貸付金の利息といった要因を踏まえて計算すると、プロジェクトの動態投資は総額2039億元に達する見込みだ。
「人民網日本語版」2009年9月28日