国家発展改革委員会、工業情報化部などは30日、「過剰生産能力の抑制と産業の健全な発展の誘導」に関する記者会見で、コークス、カーバイド、メチルアルコールなど従来型の石炭化学工業の新工場の建設や生産能力の単純な拡大を今後数年間は認可しない方針を明らかにした。現代的な石炭化学工業モデル事業の推進とその評価作業を着実に行い、新たな試験事業の計画は原則的に行わない。
国家発展改革委員会産業司の李寧寧副司長は、中国の石炭化学工業の生産能力の過剰と盲目的な建設の状況を紹介した後、過剰生産能力が生じた主要原因として(1)中国は元々石炭が多く、石油が少なく、天然ガスに乏しいという資源分布で、従来型の石炭化学工業は技術・設備、製品市場が比較的成熟しており、投資も比較的手軽で、成長追求の目玉となりやすかった(2)国際原油価格が不安定な中、全体として上昇し、石油代替製品の技術にいくつかのプレークスルーがあったことから、投資益の高台を占め、炭鉱資源を囲い込むために、現代的な石炭化学工業が投資家に注目された(3)市場情報が歪み、スムーズでなく、市場のグローバル化や化学工業製品の周期的な谷に対する認識が足りず、ただ流れに乗って短期的な利益を求めたこと(4)成長速度ばかり追求し、設備建設や事業立ち上げに熱を上げ、企業誘致と資本導入を全面的に行い、ひたすら資源的優位の経済的優位への転化ばかり求めたこと??を挙げた。
「人民網日本語版」2009年12月31日 |