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1-3月、対外貿易が20%増加? 阿里巴巴予測
発信時間: 2010-01-15 | チャイナネット

阿里巴巴網絡有限公司の衛哲最高経営責任者(CEO)は14日、「阿里巴巴プラットフォームにおける海外調達事業者からの引き合い、検索などの指標をみると、中国製品に対する海外調達事業者の信頼感が回復しつつあることがわかる。2010年第1四半期(1-3月)には中国の対外貿易輸出が急速に反転上昇し、前年同期比20%増加して、全体的な水準は08年初頭のレベルに迫ることが予想される」と述べた。

この阿里巴巴の「予言」は、最近では最も楽観的な見方だといえる。

阿里巴巴プラットフォームの昨年第4四半期(10-12月)のデータによると、米国をはじめとする先進国の消費市場の回復ペースは予想を大きく上回った。現在、中国に対する調達の引き合いが急速に伸びているのは、食品・飲料、パッケージ・印刷、美容・セルフケアなどの分野だ。衛CEOによると、ドイツ、ロシア、中東地域からの調達引き合いも大幅に増加しており、これらの国・地域は今後、中国の今年第1四半期の輸出の伸びに大きく貢献するものと期待される。

衛CEOがさらに分析したところによると、比較の対象となる09年第1四半期は経済危機の深刻な打撃を受け、基準となるデータの水準が非常に低かった。だが同年11-12月には加工貿易の輸入が大幅に増加し、現在の輸出V字回復現象を形作る基礎的な条件が形成された。

中国の対外貿易輸出には回復の兆しがみられる。あるデータによると、09年12月の輸出増加率は17.7%となり、同年初のプラスに転じた。輸出と同じく、同月には輸入の規模も単月の記録を更新し、増加率は前月を18.9ポイント上回った。

衛CEOは「輸出入データが予想を上回ったことは、海外市場が急速に回復しつつあること、また中国の主要貿易相手先である米国や欧州連合(EU)などの経済体が回復を遂げつつあることを反映している。米国の失業率の小幅な低下は世界の趨勢とみられ、失業率の低下は消費の牽引力を増大させる。こうしたことがすべて、中国の輸出にとって有利に働くとみられる。

衛CEOの「大胆な」予言は、阿里巴巴プラットフォームが把握する世界の登録ユーザー4500万件の調達・サプライデータに基づいてなされたものだ。

「人民網日本語版」2010年1月15日

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