市場調査会社・艾瑞諮詢集団がまとめた統計報告によると、インターネットサービスの売上高を踏まえて計算すると、2009年の中国インターネット経済の規模は743億元に達し、08年の569億元から30.7%増加した。増加率は08年の52.6%を下回ったが、国内総生産(GDP)の成長率約8%を大きく上回った。
同報告によると、08年第4四半期(10-12月)と09年第1四半期(1-3月)は、金融危機の影響により、ネット経済市場には大きな浮き沈みがみられた。特に企業からの収入を売上の中心とする業界への影響が大きく、ネット広告、電子商取引(B2B)、ネット求人などの分野で前期比マイナス成長となるところが多かった。また経済危機を受けて、関連企業の多くで運営上の欠陥が露わになった。
昨年に急速な伸びを示したのはオンライン決済で、取引額の年増加率は110.2%に達した。次に伸びが大きかったのはネットショッピングで取引高は93.7%増加した。この2分野は中国の電子商取引産業における代表的な発展分野であり、09年のネット経済では電子商取引産業が名実ともに成長点となったことがうかがえる。同集団の分析によると、電子商取引は今後数年間、ネット関連業界で最も大きな成長への潜在力を秘めた産業になるという。
同報告によると、中国のネット経済規模は2010年に1123億元、2013年には2734億元に達する見込みという。
「人民網日本語版」2010年1月19日 |