2010年世界経済フォーラム(WEF)年次総会が27日夜、スイスの山岳都市・ダボスで5日間の会期で開幕した。世界約90カ国の商業、政治、教育、文化各界の人々約2500人が一堂に会し、主に世界金融危機以後のリスク管理問題をめぐり掘り下げた討論を展開し、問題解決に向けたアクションプラン(行動計画)の提出に極力努める。
WEFの発起人であるクラウス・シュワーブ会長が、第40回年次総会の開幕を宣言、「今日はWEFの『誕生会』ではありませんが、開幕式終了後、『音楽会』が行われ、中国人ピアニスト郎朗が演奏を披露します」と紹介した。
スイス連邦のドリス・ロイタード大統領が開幕式で挨拶を述べ、世界中に保護貿易主義が蔓延している現象を痛烈に非難した。また、フランスのニコラ・サルコジ大統領が基調講演を行った。
前回の年次総会の全体テーマは、「経済危機後の世界秩序の再編」。その主旨は、金融危機から教訓を得て、リスク間に内在する関係に対する理解を容易にし、長期的思考を導き出し、行動のための基礎を築くことにあった。今回の年次総会は、行動に重点が置かれた「世界の現状改善に向けて:再考、再設計、再構築」がテーマとなっている。
「人民網日本語版」2010年1月28日