中国国務院の李克強副総理は28日、スイスのダボスで開かれている世界経済フォーラム(WEF)年次総会に出席し、演説を行った。
1979年以降、中国は世界経済フォーラムと良好な協力関係を保っている。中国の指導者はこれまで何度も年次総会に出席し、演説を行っており、1992年から2000年までに、李鵬総理、朱鎔基副総理、李嵐清副総理、呉邦国副総理が会議に出席、演説した。また2005年から2009年までに、黄菊副総理、曽培炎副総理、華建敏国務委員、温家宝総理が演説を行っている。
1993年以降、中国の代表団は世界経済フォーラムが主催するさまざまな地域経済に関する会議にも参加している。世界経済フォーラムと中国企業連合会は1981年から2006年まで、中国で毎年「企業高級管理職の国際シンポジウム」(1996年から中国企業サミットに改名)を開いていたが、2007年から中国で「夏季ダボス会議」が開かれるようになったため、「中国企業サミット」はなくなった。
世界経済フォーラムは毎年初めにダボスで開かれることから、「ダボスフォーラム」とも呼ばれる。同フォーラムのクラウス・シュワブ会長は2005年、中国で夏季ダボス会議を開くことを提案した。2006年6月には世界経済フォーラム北京事務所が設立された。同フォーラムの事務所がスイス以外の国に設立されたのはこれが初めてとなる。